Interview

NEDOの仕組みを活用できる
マルチプレイヤーとなり
日本の技術進歩に貢献したい。

経理部で組織の“血液”ともいうべき予算の管理を担う山家美歩。
NEDO全体を俯瞰する立場から、事業推進の手法を学びとり、
マルチプレイヤーとしてキャリアを築き上げていく。

山家 美歩

YAMAGA Miho

経理部
2015年入構
農学部応用生物科学科

2015 新エネルギー部に配属。
2018 経理部会計課に異動。

「40年間働き続けられる職場を」と考えてNEDOを選んだ。自ら志望した経理部への異動は大きな変化だったが、「NEDOそのものがつねに新しい挑戦を求められる職場だからむしろ楽しんでいます」と話す。
#大学時代は植物に感染するウイルスを研究 #趣味は美味しいものを食べること #年代や部署を越えた交流が楽しい

NEDOの仕組みを活用し、
新たな技術開発に役立てたい

大学時代は、植物に感染するウイルスの研究をしていました。もともと食品や薬の分野で人に役立つ研究がしたくて応用生物科学科を専攻していましたが、東日本大震災以降、社会的な課題となっている新エネルギーにも関心を抱くようになりました。自分のバックグラウンドに限定せず、世の中に役立つテクノロジーを追求したいと考えるようになり、NEDOを志望しました。
入構後は、希望していた新エネルギー部に配属されて約1年間、総括(機構内外との調整を行う部の窓口的業務)を務めたのち、バイオ燃料の技術開発事業を担当することになりました。セルロース系原料からバイオエタノールを製造する技術開発や、微細藻類や木くずなどのバイオマス原料からジェット燃料を製造する技術開発で最前線の技術に触れて、毎日が学びの連続でした。
でも、私たちNEDOの職員は、ただ技術開発を推進するだけでなく、開発した技術の実用化や予算の有効活用を担うポジションにあります。 はたして私はNEDOの仕組みを十分活用し、日本の新たな技術開発に貢献できているだろうか――そう考えたとき、より俯瞰した視野から事業を推進する力を磨きたいと考え、経理部を希望したらタイミングよく配属となりました。

各プロジェクトを継続させる
“最後の要”となる経理の仕事

現在、私は経理部でNEDO全体のお金の動きを管理する仕事をしています。国から与えられる予算は各プロジェクトを動かし、新技術を生み出すうえで欠かせない“血液”。そして、国民の税金から成り立つ以上、用途に無駄がないかを1円単位で厳しくチェックする役割を担います。会計課での担当業務は、NEDO内のお金の動きを管理することに加え、予算の総元締めである財務省への予算報告の業務があります。
予算報告では、各事業部のプロジェクトの進捗や活動内容、収支の状況を踏まえた報告書をつくり財務省に提出します。その際、詳細な説明を求められることも多く、事前にお金の流れをしっかり把握し、理路整然と説得力のある説明をしなければなりません。プロジェクトを継続させる最後の要となる任務で、毎回万全の準備をして気を引き締めて臨んでいます。
経理業務を担当したことで、NEDOでどんな事業が進み、どのような状況にあるかがお金の流れから把握できるようになってきました。事業を円滑に進めるノウハウや予算のバランス感覚もつかめてきたかなと感じています。今後NEDOで長く働いていくうえで、管理部門からNEDOや事業全体を俯瞰できたことは、キャリアアップしていくうえで役立つものだと感じています。

NEDOのマルチプレイヤーとして、
自分を成長させたい

NEDOの職員は、チャレンジャーが多いと感じています。私自身もエネルギー分野には今後また関わってみたいと考えていますが、バイオマスを活用した材料分野にも関心があります。仕事の後に、自部署だけでなく他部署の職員とも美味しいものを食べに出かけたりするのですが、そのたびに新しい技術分野の話が聞けて刺激を受けています。民間企業からの出向職員が多いのもNEDOの特徴ですが、さまざまな組織の風土や考え方に触れられるのも、自分の視野を広げるうえでとても役立っています。
目指すは、NEDOのマルチプレイヤーとなり、さまざまな分野の技術開発に携わり、日本の未来に貢献すること。そのために今は視野や思考の幅を広げることで、自分の成長につなげたいと考えています。

ミライのトビラ

バイオマス原料からジェット燃料開発の最前線

新エネルギー部ではバイオ燃料の技術開発事業を担当。食糧と競合しないセルロース系原料からバイオエタノールを生産することで、エネルギー自給率の向上に貢献することを目指しています。セルロース系原料からエタノールを生産するには原料の前処理・糖化・発酵など、様々な工程があります。これまでに開発した要素技術を組み合わせ、一貫生産システムの開発に取り組んでいます。