Interview

最先端の技術開発を
世の中に発信する。
研究現場と世の中をつなぐ仕事。

広報誌やイベントの仕事で日々奔走する、広報部職員・鈴木智子。
ミッションは、NEDOのプロジェクトをわかりやすく世の中に伝えること。

鈴木 智子

SUZUKI Tomoko

広報部
2015年入構
自然科学研究科 化学専攻

2015 広報部に配属。
2016 同部のイベント・制作業務を担当。

学生時代は、未だ解明されていない溶液反応の初期過程を明らかにする研究に取り組んだ。将来は技術開発を先導していく仕事がしたいと思いNEDOに入構。

最先端の技術開発にあこがれてNEDOを志望

大学では化学を専攻し、実験が大好きでした。研究者の道を究めたいと思った時期もあります。しかし、技術開発を実用化まで持っていくことは一人の人間だけでは達成できないものです。特に研究段階から実用化まで推進させるためには、高度なプロジェクトマネジメントが必要だと知り、「素晴らしい研究者たちと共に未来を創りたい、それを導いていく仕事がしたい」と思い、最先端の技術開発マネジメントに携わることができるNEDOを志望しました。
NEDOは公的機関ということもあり、堅いイメージがありましたが、入ってみたら、全くそんなことはありません。職員は皆明るくて、和気あいあいと協力し合いながら仕事をしています。組織としても風通しが良く、若手職員でも積極的に意見が言える環境があることは、非常にありがたいことだと思っています。

広報という仕事の魅力

入構後は広報部の総括グループに所属。総括とは部署同士をつなぐ窓口のような役割で、言わば部の要となるポジションです。1年間、総括の仕事を経験したことで、組織の全体像を捉えることができたように思います。
広報という仕事の魅力は、NEDOが取り組んでいる最先端の技術開発を世に発信できること。NEDOと世の中をつなぐ橋渡し役として、とても重要な仕事だと思っています。専門的な内容を誰にでもわかりやすく伝えられるよう、まずは自分がしっかり理解するように努めています。
具体的には、組織パンフレットや広報誌「Focus NEDO」の制作、各種イベントの準備・運営などを行っています。一般の方々から専門家を対象とするものまで多岐にわたり、媒体やイベントの内容に合わせて広報活動をすることが難しく、また面白いところです。
広報誌の取材やイベントなどでは、研究者や専門家の方々にお話を伺う機会もあります。第一線で活躍されている皆さまのお話は勉強になることばかり。とても貴重な経験をさせていただいています。

先端技術を世の中に
広める架け橋として

NEDOは幅広い分野を対象とするさまざまな業務があるので、理系・文系それぞれの才能を活かせる職場だと思います。私は理系の出身ですが化学専門でしたし、NEDOプロジェクトは最先端で多分野にわたるので、学生時代の知識では全く足りません。学生時代のバックグラウンドにとらわれずに、あらゆることに興味を持って学んでいく力が、仕事を進めていくうえで重要だと感じています。
2年を経て、広報部の仕事も少しずつコツがつかめてきました。広報誌の読者の方から、「最先端の技術動向がよくわかった」「今後の技術開発の発展が期待できる」といったお声をいただいた時は、研究現場と世の中をつなぐことができたと、やりがいを感じます。

ミライのトビラ

未来を創る科学者の卵たち

イベントや小学校などで、「ソーラーカー工作教室」を開催しています。小学校低学年の子どもたちと一緒に、工作キットを使ってソーラーカーを製作。ドライバー使いもおぼつかない中、1時間ほどかけて完成。「じゃあ、外に出て太陽にあててみよう!」と、それがビューン!と動き出した瞬間の子どもたちの大歓声と笑顔は忘れられません。これをきっかけに科学技術に興味を持ち、将来、科学者を目指す子がいるかもしれない…と思うと、とてもわくわくします。