先輩職員たちのキャリアステップ

日本の産業技術を、世界の豊かさや問題解決につなげる。
この大きな目的を果たすために、NEDOでは、大学での文系・理系の出身を問わず、多様な人材が様々な部署で活躍しています。
今回は、経験豊富な職員4名に入構時の思いやこれまでのステップアップ、そして現在の活躍の様子をリサーチ。
先輩たちを参考に、ぜひ、あなたのキャリアの歩み方を思い描いてみてください。

CASEA
髙津佐 功助 KOTSUSA Kosuke
最先端技術でエネルギー・地球環境問題の解決に貢献したい
総合理工学府/2010年度入構
【入構理由】

私は昔からエネルギーや地球環境問題に関心がありました。NEDOがエネルギー・地球環境問題の解決をミッションに、幅広い分野でプロジェクトを実施していることに惹かれ、そのプロジェクトの前線に立って仕事をしたいと思い、入構しました。

2010年 クリーンコール開発推進部
2010年 機械システム部

部の運営業務やプロジェクトの全体補佐・管理業務を担当

東日本大震災で発生した原発事故の現場に、NEDOプロジェクトの開発成果を活用したロボットを投入。非常に切迫した状況の中で、NEDOの成果が社会に役立つ局面を目の当たりにして、事業の重要性を入構直後に実感しました。

2011年 技術開発推進部 ★
2014年 ロボット・機械システム部

新しいものづくりに向けた設計生産技術に関するプロジェクトを推進

NEDOの枠を超えた国家的な府省連携プログラムに立ち上げから参加。政府機関、企業、大学、研究機関など関係者と密にコミュニケーションを取りながら運営に当たり、プロジェクトマネジメント業務の醍醐味を味わいました。

2015年 広報部
2018年 バンコク事務所
海外事務所の経験が自信に!

人生初の海外勤務

実証事業の協定締結では、海外政府との間で本当に粘り強い交渉が求められることがたくさんありました。ただ、無事合意でき、盛大に実証開始の式典を開催したときの達成感は忘れられません。国境を越えたプロジェクトでの、相手国の立場や文化を尊重することの大切さを学びました。

2021年 ロボット・AI部
2023年 技術戦略研究センター
2024年~現在 事業統括部 ★

プロジェクト運営のルールを作る

プロジェクト運営に関わるルール全般の整備や見直しの業務に、これまでの経験を総動員して当たっています。ルールの改善によって、プロジェクトマネジメントの効率化・高度化に貢献できることにやりがいを感じています。

自らをアップデートし続けプロジェクト推進業務を極めたい

現在の業務を通じて、NEDOに蓄積されてきたプロジェクトマネジメントの知見や多様なルールを知ることができています。この経験を糧に自らをアップデートし、プロジェクト推進部門で業務に従事できたらと思っています。

CASEB
豊田 あかり TOYODA Akari
「地球にいい」と自信が持てる仕事をしたい
理学院/2016年度入構
【入構理由】

学生時代に多様性生物学を専攻したことから「『地球にいいこと』をしたい!」「大学の研究成果が社会実装するまでを支援する仕事がしたい!」と思いながら就職活動をしていました。NEDOと出会い採用が決まったときは、これで願いが叶えられるととても嬉しかったです。

2016年 新エネルギー部

プロジェクトの全体運営・管理業務を担当

初めて触れる燃料電池・水素分野の技術開発内容や日々の業務など覚えることがたくさん。その中で「プロジェクトを成功させるために、自分はNEDO職員としてどのように関係者らと対話すればいいのか」をよく意識するようになりました。

2018年 次世代電池・水素部 ★
2019年 総務部 経営企画室

組織の中長期計画やルール策定業務に従事

経営会議で決まった方針を実際の施策に反映する部署で、NEDO内のコンセンサス形成の難しさに直面。NEDO職員の多様性を知ることになり、この多様性が運営の難しさの一因ではあるものの、強みでもあることに気付かされました。

2022年 省エネルギー部
NEDO職員として成長を実感!

省エネルギー関連の技術開発テーマを担当

この頃には「NEDOは研究開発推進のために何ができるか」を自ら考えられるように。総務部を経験して3年ぶりに戻ってきたプロジェクト推進部では、NEDOの様々な制度がプロジェクトにどう関係しているかの答え合わせができました。

2024年~現在 自動車・蓄電池部 ★

電動車の普及拡大を目指す

商用電動車の運行とエネルギーマネジメントに関するプロジェクトの窓口を担当。成果を社会実装するために、NEDOのルールやプロジェクトの状況など、自分が把握すべきポイント、事業者と共に解決すべきことをいつも考えています。

目の前の人に「動きやすい」と思ってもらえる環境づくり

事業を進める上では、従うべきルールや行うべき手続きが多岐にわたります。そんな中でも、関係者の皆さんが「動きやすい」と思いながらプロジェクトを一緒に進めていけるよう、必要な知識を身につけ、適切にコミュニケーションしながら業務を推進できる人材になりたいと思っています。

CASEC
曽我 祐介 SOGA Yusuke
科学や技術の知識がなくても産業技術の発展に貢献できる!
法学部/2008年度入構
【入構理由】

大学では文系学部でしたが、自分の力を「日本の産業技術の発展に生かせる」ことに魅力を感じてNEDOに入構しました。管理系の仕事よりも、技術開発プロジェクトの現場に出て行って活躍することをイメージしていました。

2008年 経理部

財務諸表や予算の作成業務を担当

イメージしていたプロジェクト業務ではなく、また大学での学びとも異なる業務でした。しかし、金額のミスが許されない業務に新鮮な気持ちで取り組み、入構1年目から仕事の厳しさと責任の重さを学ぶことができました。

2013年 環境部
2015年 他法人に出向
2016年 ロンドン留学
海外で学ぶことを決意!!

学び直しの機会を得る

現場で学んだプロジェクトマネジメントの知識をさらに深めるため、海外留学制度を利用してロンドン大学への留学を決意!グローバルなものの見方や効果的な資料の作り方も徹底的に鍛えられ、充実した1年間でした。

2017年 技術戦略研究センター

NEDO全体の予算管理を担当

経営層と話す機会が増え、NEDOの戦略がわかるようになったことは大きな収穫でした。経理部で培ったスキルが思いがけず役に立ち、仕事では何でも吸収する姿勢が大事だと思うようにもなりました。

2018年 育児休業(2週間)
2021年 イノベーション推進部
2022年~現在 経理部

決算業務の司令塔

2度目の経理部配属。決算業務の司令塔としてチーム全体の取りまとめを担当しています。広い視野で業務の効率化・改善を目指しながら、後輩たちを指導する立場となり、これまで以上にコミュニケーションの大切さを感じています。

やりたいことを一つひとつ実現していく

現在は、今までの経験をフル活用して、経理業務の改善を図っています。一方で、ゆくゆくは海外進出する若い起業家のサポート業務に携わりたいと考えています。NEDO業務には、私のやりたいことがたくさんあるので、一つひとつ実現していくつもりです。

CASED
須澤 美香 SUZAWA Mika
誰かが頑張っていることを応援したい
国際協力研究科/2011年度入構
【入構理由】

就職活動を進めるうちに、「自分が頑張ってきたことを生かせる仕事をしたい」という思いが、「誰かが頑張ってきたことを世の中に出すお手伝いをしたい」へと変わり、研究者の思いを実現するNEDOの仕事を知ることになりました。

2011年 経理部

日常的な経理処理を積み重ねながら決算・予算業務を担当

経理の知識もスキルも何もない状態で社会人生活をスタート。上司や先輩に助けられる中で、「自発的に学ばなくては!」という意識が芽生え、簿記の勉強を始めました。3年目には、予算関係業務のリーダー的な立場に付けていただきました。

2014年 環境部
プロジェクトマネジメントに対する意識UP!

国内および海外での技術開発プロジェクトを推進

プロジェクトマネジメントに必要な内外関係者との調整を担当。「相手が求めていること」をよく考えることの大切さを学びました。子育てとの両立では、自分も業務の効率化に努める一方、必要な時はチームに頼るという意識で仕事をするように。

2016年 育児休業
2017年 環境部(復職)
2020年 イノベーション推進部 ムーンショット型研究開発事業推進室

新しい事業の立ち上げに参加

NEDOの中でも新しいタイプのプロジェクトを進める中で、問題に直面した際には「チーム一丸となって乗り越えていくこと」、「結論を急がずに基本に立ち返って考えること」が大切なのだと学びました。

2021年 育児休業
2022年 新領域・ムーンショット部(復職)
2024年~現在 フロンティア部 ★

部全体の運営や取りまとめ業務に従事

2度目の産育休後、新たな部署で初めての仕事に就き、知らないことはまだたくさんあると改めて感じています。上司や仲間たちの協力を得ながら毎日ドタバタする一方、何とかこれまでの業務経験を生かすよう努めています。

入構14年、これからは周りを助けられる人でありたい

具体的なキャリアビジョンはまだつかめていません。入構以来、常に周りの人たちに助けられながら業務経験を積んできたので、その経験を生かし、今後は私が誰かを助ける立場になる割合を増やしていきたいと思っています。

★は、組織再編による体制・部署名変更であり、異動ではありません。

人事からあなたへ

自分の“やりたい”を見つけられるNEDOへようこそ

上 菜津子 KAMI Natsuko

人事部 課長

NEDOは国の政策を、研究開発プロジェクトや技術の実証を通して実現するための組織です。NEDOが開発に携わる最先端技術は、その時々の政策によってダイナミックに移り変わるため、新しいことを面白いと思える方にぜひ入構していただきたいと思っています。様々な人と共同作業をするため、いろいろな立場の人とコミュニケーションを取っていくことを楽しめる方にもお勧めできます。

入構後、皆さんに成長していただくための仕組みの一つとして、NEDOでは、定期的に配属部署や仕事内容を変える「ジョブローテーション」を採用しています。この仕組みにより、NEDO職員は転職にも匹敵する大きな変化を経験できます。その中で、自分でも気づかなかった「本当にやりたいこと」に出会えた例もたくさんあります。さらに、最近では人事部が、部署の異動の前に「今の仕事の何が面白かったか」「強化したい力は何か」を個別に聞き取り、皆さんがやりたいことを見つけ出すお手伝いもしています。

また、ジョブローテーションには、様々な部署の仕事を経験することで、共に働く仲間の気持ちを知り、協力して質の高い仕事を目指すことができるようになってほしいという狙いもあります。

学生の頃に知り合った皆さんが、NEDOでどのように成長して活躍されるのか。その姿を見られるのをとても楽しみにしています。