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決定「サステイナブルフードに関する調査」に係る実施体制の決定について

2021年8月12日

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は、「サステイナブルフードに関する調査」に係る公募を実施し、ご提案いただいた4件の提案について審査を行い、以下のとおり実施予定先を決定いたしました。

1.件名

サステイナブルフードに関する調査

2.事業概要

世界的な人口増加、国際情勢の変化、気候変動による食糧生産の不確実性の向上、バイオ燃料へのシフトなどを背景に、長期的な食料の安定供給に対する懸念が高まっている。また、現状の食料システムが抱える環境負荷や社会問題に対する関心が高まり、環境・社会・経済的基盤を損なわずに食料や栄養の確保を実現するための持続可能な食料システムの構築が求められている。

こうした食に関わる課題の解決に貢献する新たな商品やサービスが生まれており、環境問題や動物愛護、健康への意識の高まりなど、食に対する消費者ニーズの多様化も背景に、市場の成長が期待されている。例えば、途上国の経済発展により、世界的な需要の大きな伸びが予想されている畜産物や水産物は、生産量を上げるためのゲノム編集技術や植物性タンパク質などを原料とする代替食品など、そのサステイナビリティに貢献する技術や商品の開発が進んでいる。

日本においても、今後世界的な食料調達の激化が予想されるなかで、経済合理的かつ安定的な食料確保を維持しなければならない状態になることが危惧される。将来にわたる食料の安定供給を確保しつつ、今以上に豊かな食生活を通じた高いQOLを実現すべく、企業や関係省庁、研究機関等で構成する「フードテック官民協議会」の立ち上げなどの取組が始まっている。

食のサステイナビリティの実現に寄与する新しい技術・産業を育成することは、日本の食料の安定供給や食を通じた国民の高いQOLの実現という、国の重要課題の達成に貢献する産業の育成につながる。また同様の課題は日本のみならず世界が抱える課題でもあるため、大きな潜在市場を取り込める産業の育成にもつながると考える。

そこで、本調査では、環境・社会・経済(ESE)の持続可能性を満たし、持続的かつ安定的な供給実現性の高い食料を「サステイナブルフード」と定義し、その実現のための技術課題を特定し、技術戦略を策定することを目的とした調査を実施する。

3.実施予定先

株式会社三菱総合研究所

4.事業期間

2021年度

募集要項

技術・事業分野 調査等
プロジェクトコード P99029
事業名 戦略策定調査事業
事業分類 調査等
対象者 企業(団体等を含む)、大学等、研究者・研究チーム
問い合わせ先 技術戦略研究センター バイオエコノミーユニット
担当者:五十嵐、南
TEL:044-520-5200   FAX:044-520-5204
E-MAIL:tsc-newtecbio-u@ml.nedo.go.jp

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