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NEDO事業実施者が光触媒タンデム方式による太陽光-水素エネルギー変換効率の大幅向上に成功

2023年8月22日

NEDOでは、「二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発(人工光合成プロジェクト)」(2014年度~2021年度実施)において、太陽光エネルギーを利用して光触媒によって水から得られるソーラー水素と二酸化炭素を原料とした基幹化学品(C2~C4オレフィン)製造プロセスの基盤技術開発に取り組んで来ました。

本プロジェクトの最終目標の1つは、当時、植物の効率(0.2~0.3%)と同程度であった光触媒の太陽光-水素(Solar-to-Hydrogen:STH)エネルギー変換効率を実用化の目安となる10%に高めることでした。このたび、人工光合成化学プロセス技術研究組合と共同実施先である国立大学法人東京大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人宮崎大学、国立大学法人信州大学は独自開発の触媒を搭載したタンデム型光電気化学セルで、STH変換効率を従来の7%(2019年度達成値)から10%に向上させる事に成功しました。この成果は2023年8月15日(米国東部標準時)に米国科学誌「Advanced Energy Materials」で公開されました。

詳細は下記のWEBサイトにて公開されておりますので、ぜひご覧ください。

なお、人工光合成プロジェクトは社会実装を目指して引き続きグリーンイノベーション基金事業で光触媒シート方式を中心に研究開発を継続しております。

本件に関するプレスリリース情報