本文へジャンプ

Press Release

次世代人工知能技術の社会実装を目指した先導研究5テーマを採択

―日本が強みを持つ熟練スキルなどの独自の現場データをAI化―
2018年6月28日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭

NEDOは、次世代人工知能技術の社会実装を目指す研究開発5テーマを採択しました。

本研究では、「生産性」、「健康/医療・介護」、「空間の移動」の3分野について、日本が強みを持つ熟練スキルなどの独自の現場データを取得した上で、ロボティクスおよび材料・デバイスの技術と人工知能技術を融合し、革新的な次世代人工知能技術の確立と実装に向けた研究開発を進めます。

NEDOは、本事業を通じて、日本が抱える社会課題解決への貢献と、グローバルに通用する人工知能技術の確立を目指します。

1.概要

2017年3月に政府がとりまとめた「人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ※1」において、人工知能技術の社会実装が求められる分野として、(1)生産性、(2)健康/医療・介護、(3)空間の移動の3分野が設定されました。そこで今般、各分野における課題の解決に資する次世代人工知能技術の社会実装を目指すための研究開発5テーマを採択し、先導研究を開始します。

3分野に関する質の高い独自の現場データ(たとえば、製剤データ、ドローンのトラブルシューティングデータ、交差点におけるマルチモーダルデータ、生産工程における熟練スキルのデータなど)を取得した上で、ロボティクス(システム、シミュレータ、プラットフォーム)および材料・デバイスの技術を人工知能技術と融合し、さらに社会実装に必要な人工知能技術の新たな品質保証技術の開発を行い、革新的な次世代人工知能技術の確立と実装に向けた研究開発を進めます。NEDOは、本事業※2を通じて、日本が抱える社会課題解決への貢献と、グローバルに通用する人工知能技術の確立を目指します。

本事業では、人工知能処理向けの大規模省電力クラウド基盤である「ABCI(AI Bridging Cloud Infrastructure)※3」や、良質な現場データの取得を目的としたロボットや模擬環境などを持つ、産業技術総合研究所の産学官連携施設「グローバル研究拠点※4」と連携して研究を進めていきます。

2.採択テーマと委託予定先

テーマ名 委託予定先(五十音順)
新薬開発を効率化・加速する製剤処方設計AIの開発 国立大学法人京都大学
機械学習AIの品質保証に関する研究開発 国立研究開発法人産業技術総合研究所
サイバー・フィジカル研究拠点間連携による『革新的ドローンAI技術』の研究開発 国立大学法人東京大学
人工知能を活用した交通信号制御の高度化に関する研究開発 国立大学法人東京大学
一般社団法人UTMS協会
学校法人慶應義塾
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立大学法人千葉大学
国立大学法人東北大学
住友電気工業株式会社
日本電気株式会社
日本無線株式会社
生産工程の見える化・生産価値向上におけるAIを活用した知識構造化の研究開発 国立大学法人東京大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所
三菱電機株式会社

【注釈】

※1 人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ
第5回「未来投資に向けた官民対話」(2016年4月12日)における安倍総理の指示を受け、人工知能(AI)の研究開発・産業化の司令塔として「人工知能技術戦略会議」が政府に設置されました。同会議は、「人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ」とこれを実現するための「人工知能技術戦略」を策定しました(2017年3月31日)。
※2 本事業
  • 事業名:次世代人工知能・ロボット中核技術開発
  • 項目名:次世代人工知能技術の社会実装に関するグローバル研究開発
  • 実施期間:2018年度~22年度(5年以内)
    先導研究(2018~19年度)の後、ステージゲート審査を経て本格的な研究開発(2020~22年度)へ移行。
※3 ABCI(AI Bridging Cloud Infrastructure)
人工知能技術開発に必要となる計算資源として、世界最大級の人工知能クラウドプラットフォーム。国立研究開発法人産業技術総合研究所が2018年8月に運用開始予定。
※4 グローバル研究拠点
人工知能、IoT等のサイバー技術と日本の得意なものづくり技術(ロボット、工作機械など)の組み合わせ(サイバーフィジカルシステム)などにより、人工知能技術を物理的なサービスに拡大するための産学官技術融合拠点。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO ロボット・AI部 担当:田谷、前原、渡邊 TEL:044-520-5241­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:藤本、髙津佐、坂本TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp